三の酉まである年は火災が多い?
 11月2日は一の酉、11月14日は二の酉、11月26日は三の酉。鷲神社(おおとりじんじゃ)、酉の寺、大鳥神社などに露店が出て、縁起熊手を売り出します。商談成立すると、掛け声とともに威勢の良い手拍子が鳴り響き、開運の扉が開きそう。
 鷲神社は日本武尊(やまとたけるのみこと)を祀り、武運長久、開運、商売繁盛の神として信仰されています。新しい年の開運や商売繁盛を記念して、酉の市は開運熊手を買い求める人々でにぎわいます。
 そして、三の酉まである年は火事が多いと言われています。それは、殿方が祭りを理由に遊郭などで遊び歩くのを戒めるために、“火事が多い年なので家に留まって欲しい”という女房たちの願いを籠めて“火事が多い”とされたのが一説。でも、30日のうちに十二支の酉の日があるのは1年おきだそうですので、三の酉の年に限らず、日ごろからの日の用心が大切だということですね。