コロナ、コロナで三社祭も延期

 浅草三社祭(正式には浅草神社例大祭)は、例年5月15日から17日に渡っておこなわれる壮大なお祭り。でも、コロナウイルスのあおりを受け、今年は10月に延期されるようです。10月になったらこの大過も収束されることを祈るばかりです。

 初日は、町内のお囃子や鳶頭(とびがしら)木遣り(きやり)や芸妓連の舞などの大行列が祭りの始まりを華々しく告げ、二日目には四十四か町の神輿が百基ほども境内に集まり、最終日には御宮の神輿三基が町内に繰り出し、日が暮れるまで練り歩きます。

 「びんざさら舞」は浅草神社の神事として三社祭で踊られる田楽舞であり、東京都無形民俗文化財に指定されています。

 田植え行事が芸能化されたもので、紅白の紙を散らし籾撒きに見立て、楽器である編木(ささら)で音を奏でて五穀豊穣や悪霊退散の願いが込められ、そこに獅子舞が合わされて子孫長久や悪病祓いも祈願されます。

 浅草っ子にとっては血脇肉躍るお祭りで、いつも率先して祭りを仕切る友人も、この状況に消沈していることでしょうね。