新しい年の「福寄せ」と「魔除け」
 八百万神。日本の神様はどこにでも宿っていて、節句や祭りの日には私たちの生活空間に降りて来てくださいます。神様にはお姿はありません。そこで私たちは特別な場所を作って、そこに神様が下りてくださったと信じます。それを依代(よりしろ)と呼び、神様が依ってくださる物に見立てるのです。
 お年神様が我が家に降りて来てくださる時、目印になるようにと門松を立てます。松は、古くから紙が宿ると考えられた聖木。「福」を寄せてくださるようにと神様をお迎えします。
 注連縄は、占める、つまり占有するの意味で、不浄のものの侵入を禁ずる印。つまり、邪悪なものを除けるという意味があります。