七夕に素麺を食べるのは?

 およそ日本の節会は中国から伝わりました。七夕に素麺を食べるという習慣も中国の古い習慣から。昔、高辛子(こうしんし)という悪童がいて、7月7日に死んでしまいました。でも悪童ですから、死を恨み、小鬼となって疫病をはやらせました。

 そこで人々は高辛子が生前に好んだ素麺を供えて霊を慰め、この日、素麺を食べると疫病からまぬがれると信じました。

 当施設の定番は五色素麺。具は、キュウリの千切り、トマトの輪切り、チャーシューの千切り、卵焼きの千切り、そして千切りにした茄子の油いための五品。うどんのツユくらいの濃度のツユを丼に多めに入れ、五色の具を入れ、素麺に具を絡ませて食べます。

 素麺は夏バテにもスルスルと食べられ、夏野菜を中心とした五色の具が栄養を加えます。