中秋の名月
 9月21日は中秋の名月。
 旧暦では、月の満ち欠けを暦としていました。1日は朔日(ついたち)、新月の日。月はだんだん満ちていき、15日には満月になります。そして、30日には月が籠ってしまうので晦(月籠り=つごもり)。そして翌日は朔日となって新月が顔を出します。
 旧暦では1・2・3月が春。4・5・6月が夏。7・8・9が秋。10・11・12が冬でした。現在とは季節感がだいぶ違います。
 そして、7月が初秋、8月が中秋。9月が晩秋。8月15日の満月が中秋の名月でした。その日を新暦に当てはめると9月の21日が中秋の名月となります。
 さらに旧暦9月の13日は十三夜として月を愛でる習慣がありました。現在では10月18日。
 十五夜には里芋を供えるので「芋名月」。十三夜には栗が供えられるので「栗名月」とも呼ばれていました。
 現在では十五夜と言えば団子を供えますが、団子が登場するのは江戸時代も後期のことだそうです。