七十二候

 二十四節気はご存知ですよね。古代中国ではそれをさらに3つに分け、七十二候(しちじゅうにこう)としました。古代中国のものがそのまま使われている二十四節気は日本の風土と合わない部分もありますが、七十二候は江戸時代の歴学者が日本の風土に合うように改訂さし、「本朝七十二候」が作られました。

 例えば、6月を見てみましょう。

 6月6~10日は「蟷螂生(かまきりしょうず)」。6月11~15日は「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」。6月16~20は「梅子黄(うめのみきばむ)」。6月21~25日は「乃東枯(なつかれくさかるる)。6月26~7月1日は「菖蒲華(あやめはなさく)」となっています。

 気候変動の激しい現代にはまた合わなくなってもいますが、季節を細かく分けて自然と共に生きる日本の感性が現れていますね。