収穫を感謝する十三夜

 10月18日は十三夜。十五夜は中国伝来の行事ですが、十三夜は日本で始まった行事。十五夜では月の神様に豊作を願い、十三夜は稲の収穫が終わる時期でもあるので、収穫に感謝してじっくり月を愛でようというもの。

 現在の暦は太陽の運行を中心にしていますが、昔の暦は月の満ち欠けに基づいているので、なにかと月を愛でる風習があったのでしょう。

 十三夜は十五夜の次に月を愛でるので、“後の月見”とも呼ばれます。

 十三夜ですから、お団子も13個お供えします。1段目に9個、2段目に4個並べます。

 また、ススキは月見の定番。鋭く切った切り口は魔よけになり、中の空洞には神様が宿ると考えられていました。災害から作物を守り、来年の豊作を願う意味もあったようです。