♪夏も近づく八十八夜
 立春から数えて88日目。この日は雑節のひとつで、春から夏への準備をする日とされていました。
 この頃になると、気候も安定し、霜も降りなくなることから、茶摘み、苗代のモミ撒きなど農作業を始める目安とされています(最近は温暖化で4月のうちにモミ撒きをするようですが)。今年は2日が八十八夜です。
 八十八夜に摘んだ新茶は、古来より不老長寿の縁起物として珍重されてきました。前年の秋から冬を超えて蓄えられた養分が満ちて、極上の味を放つのが新茶です。
 最初の新芽を積むのが一番茶。その後、二番茶、三番茶と摘んでいきますが、一番茶は旨味のもとであるテアニンを豊富に含んでいて、ふくよかな新茶の旨味が味わえます。