新しい学びの月

——もう一度、家事について考える——

●家事は不毛の作業?
 ビジネス界では目標が与えられ、それを達成すると評価されます。それが自己実現となり、ビジネスの現場での女性は生き生きと輝いています。
 それに比べて家事はどうでしょう。暖かい食事が食べられて当たり前。いつも清潔な洗濯物が用意されていて当たり前。お掃除が行き届いていて当たり前。それらが出来ていなければ家族から文句が出るという不毛の作業が家事なのです。
 そこで、家事にビジネスの視点を取り入れてみませんか? 今までの家事を見直し、目標を立て、家族を巻き込み、評価を勝ち取る! 新しい家事のリストラクチャリング(再構築)に挑戦してみましょう。

●お掃除の要素は“清潔”と“整理”
 毎日、掃除機をかけたり雑巾がけをしたり、とっても清潔な家があります。でも、どことなく雑然としている。逆に、整理整頓されているけれど、棚の上にはうっすらとホコリが積もっていたり。
 そうです、お掃除には“清潔にする”という要素と“整理整頓する”という要素があります。この2つが両立しているのがお掃除というもの。これからは“清潔”と“整理整頓”とを考えながらお掃除に取り組みましょう。

●お掃除スタイルを決める
 お掃除にアッと驚く手抜きテクニックはありません。毎日お掃除すれば1分で済むものが、1週間に1回なら7分かかります。
 まず自分のお掃除スタイルを決めてみましょう。コツコツ毎日するのか、まとめてするのか。仕事を持っていたり、お掃除嫌いなら1週間に1回でもいいので、ちょっと時間をかけて取り組みましょう。「やろう」「やろう」と思っているとストレスになりますが、やる時はやれば立派なお掃除人間ですよ。
 お掃除をお金に換算してみると、例えば時給800円の有償ボランティアなら年間146万円にもなります。調理や洗濯も同様。家族の労働や勉学を支える家事もきちんと評価してみて、誇りを持って家事に取り組みましょう!