一番暑いのが8月

——コロナと熱中症のダブルパンチ——

●マスクは体温を上げてしまいます
 人からコロナをうつされないための感染予防。そして知らないうちに自分が感染していた場合に人にうつさないようにとの気遣い。マスク着用は世界的常識となっています。
 しかし、長時間マスクをつけると体温が上がりやすくなり、心臓などにも負担がかかり、熱中症の危険があります。
 コロナと熱中症対策には、マスクの着用に工夫が必要ですね。屋外で人と十分な距離(2メートル以上)がとれる場合や、家の中ではマスクを外しても良いことになっています。

●家の中で過ごす時
 特に高齢者はエアコンが嫌いな人が多いようです。また、暑さを感じにくくなっている場合もあります。
 ところが、熱中症の半数は家の中で起こっています。また、夜間でも熱中症になります。日中はもとより、夜間にもエアコンや扇風機を活用しましょう。エアコンは28度が目安。扇風機は直接体に当たらないように。そして、夜間でも水分補給を忘れないように。フッと目が覚めた時、トイレに起きた時、枕元にペットボトルを置いておき、水分補給に心がけましょう。

●こんな症状が出たら要注意!
 たとえば、めまいがする、立ち眩みがする、汗が止まらない……これは熱中症の初期症状かもしれません。そうならないように、エアコンや扇風機を活用し、水分補給に気をつけましょう。
 頭痛や吐き気、だるさ、身体に力が入らないなどの症状があったら、熱中症を疑い、周りの人に伝えましょう。
 重症になると、意識がなくなったり、体温が高くなったり、けいれん、呼びかけても返事がおかしいなどになります。そんな時は迷わず救急車を呼ばなければなりません。

●熱中症の予防
 外に出る時には、帽子をかぶるか日傘をさして太陽の熱から守りましょう。季節に合わせた涼しい服装も大切です。
 熱中症予防には、①水分補給②栄養バランスのとれた食事を三食食べる③十分な睡眠をとる……熱中症ばかりでなく、コロナウイルスに対しても、日常的な健康維持のためにも大切な基本ですね。