4月、新しい生活が始まります
——もう一度、5Sについて考えましょう—

●新入学、新学期
 4月はものみな新しくなる月。4月は新しいことに取り組む意欲がわいてくる季節でもあります。
 毎度、お馴染みな情報で申し訳ありませんが、意欲がある時期にもう一度、5Sについておさらいをしましょう。5Sを身に付ければ家の中はスッキリ。快適な空間が実現します。
 空間ばかりではありません。5Sを身に付ければ時間も効率化できます。“整理収納アドバイザー”の講義ではこう教えています。整理収納が出来ていないと、探し物の時間が増えます。家族4人が1日3分ずつ探し物をすれば、12分の損失。1週間では84分の損失。1か月では……。家庭内では時間の損失は気にならなくても、人数の多い職場では大きな損失になります。

●まずは整理から始めましょう
 整理(1S)とは、必要なモノと不要なモノを分ける作業。押し入れの天袋や引き出しの中など、一旦、すべてを出して仕分け作業をしてみましょう。
 “でも、必要・不要の判断は難しい”とお考えの方。段ボール箱を5つ用意してください。①思い出箱=結婚祝いにいただいた、片方が割れてしまった夫婦茶碗。子供が描いたお父さんの絵……思い出のグッズは段ボール1つに入る量と決意しましょう。②まよい箱=使わないけれど捨てられないモノはその箱に詰めて、1年経っても使わなかったら捨てましょう。③差し上げ箱=あの人だったら喜んで使ってくれそうなモノ。必ず近日中にその人に連絡。④捨て箱=もったいないけれど置いておけばスペースの無駄。地域の分別方法に合わせて捨てましょう。⑤ボランティア箱=衣類などはYMCAや各種ボランティアが引き取ってくれます。高齢者施設などでも引き取ってくれるところがありますので、連絡してみましょう。

●必要なモノがはっきりしたら整頓です
 整頓(2S)とは、必要なモノを必要な場所に仕舞うこと。台所用品は台所にとは分かり切ったことですが、台所にも調理用と茶器などがあります。調理用は調理をする場所、茶器などはリビングに近い場所へ。そして、仕舞うことは出すこと。出しやすく仕舞わないと死蔵することになってしまうので注意が必要です。

●3S、4S、5Sと進みます
 整理・整頓ができていればお掃除は簡単。清掃(3S)。掃き清めましょう。清掃が行き届いていれば、自ずから清潔(4S)になるはずです。
 そして躾(5S)。家族みんなが5Sを守れば、いつも快適な我が家が実現します。