6月、水無月
——本格的な梅雨シーズンに?—

●天の水が無くなる梅雨
 6月は、水無月(みなづき)と呼ばれます。雨がいっぱい降って水があふれるのに、なぜ水が無い月と呼ぶのでしょうか。それは天の水が地上に降り注いで天には水が無くなってしまうと考えたから。
 5月の末には、雨がたくさん降りました。梅雨前線が北上し、関東沿岸まで達したための雨。でも、気象庁はその梅雨前線はまた南に下がると予測したのでしょう、梅雨入りとは言いませんでした。
 6月になると、梅雨入り宣言が出される、本格的な梅雨シーズンがやってきます。

●湿度60%以上でカビ天国
 カビが生えやすいのは、温度20~30度、湿度60%以上。東京の2021年を例にとると、湿度が60%以上は3月から12月。年間通してほとんど湿度が60%以上。平均湿度は69%というのですから、湿度が高いお国柄ですね。
 でも、温度が20度を超えるのは6月から9月まで。つまり、6月から9月までがカビが生えやすい気候ということになります。

●簡単にできるカビ対策
 浴室は一年中カビが生えやすい環境ですが、6月になると居住スペースもカビに狙われます。
 カビ対策としては、①湿度を60%以下にする。エアコンや除湿器を利用して、湿度を下げましょう。②温度を25度以下に。③カビの栄養を遮断するために、こまめな掃除を。
 でも、ロシアのせいで、燃料や輸送費が上がりました。燃料を輸入に頼っている日本では、電気料金も上がります。電気を使うエアコンや除湿器を多用するわけにもいかない状況です。
 そこで、電力に頼らず、部屋干しをなくしたり、窓を開けて換気を促進したりして、湿度を下げる努力をしましょう。