——19日は敬老の日—

●重陽の節句から老人の日へ
 めでたい奇数の日、それも最高の数字である9が重なる重陽の節句は9月9日。9日を敬老の日にすればいいと思うのですが、敬老の日は9月19日。
 国民の休日に関する法律(祝日法)によれば、敬老の日は「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝うことを趣旨としています。
 同様の趣旨の記念日として老人福祉法に定められたのは、9月15日の「老人の日」。この日から21日までは「老人週間」とされています。
 そして敬老の日はハッピーマンデーとして9月の第3月曜日に制定されました。

●多可町が発祥の地
 兵庫県多可郡野間谷村で昭和22年(1947)9月15日に「敬老会」が行われたことが「敬老の日」の始まりとか。当時の村長の門脇政夫が「老人を大切にし、年よりの智恵を借りて村作りをしよう」という趣旨で開いたそうです。9月15日という日取りは、農業も一段落し、気候も良いということで開催しました。
 また、聖徳太子が四天王寺に悲田院を設立したのが9月15日だったという説もあります。

●9月第3月曜日を敬老の日に
 2001年、祝日法を改正。ハッピーマンデー制度が実施され、2003年からは第3月曜日が敬老の日となりました。ところが、2003年の9月第3月曜日はたまたま9月15日。9月15日以外の日付となったのは2004年の9月20日が最初でした。
 9月の第3月曜日を敬老の日とするにあたっては、反対意見もありました。「敬老会」を発案した門脇政夫が遺憾を表明した他、財団法人全国老人クラブ連合会も反対を表明しました。そこで、9月15日を老人の日、そこから1週間を老人週間としたとのことです。ややこしいですね。
 いずれにしても、9月は老人を敬う月としましょう!