厚労省の高齢者に向けた注意点
——フレイルの進行を防ぎましょう——

●フレイルとは?
 英語のFrailtyが語源。フレイルとは、日本語では「虚弱」「脆弱」を表す言葉。
 厚生労働省では「加齢とともに心身の活力が低下し、脆弱な状態。一方で適切な介入・支援により生活機能の維持向上が可能な状態」と報告しています。加齢とともに活力が低下することはしかたがありませんが、努力次第で機能を向上させることができるのですから、希望がありますね。
 まずは①座っている時間を減らし②ラジオ体操やスクワットなど足腰を鍛える運動をする③日天気が良ければ日の当たる場所で体を動かすなど、動かない時間を減らすことが重要です。
●生活不活発に注意
 動かないこと(生活不活発)によって、身体ばかりではなく頭の働きも低下してしまいます。歩くことや身の回りの生活動作がやりにくくなったりします。
 コロナウイルス対策で家に籠ってばかりいると、身体の能力が衰えるばかりでなく、頭の働きも低下してしまいます。
●バランスの良い食事を
 三食欠かさずにしっかり食べること。バランスの取れた食事は免疫力を維持することに役立ちます。身体をつくるたんぱく質をしっかり摂ることも大切です。
●お口の清潔を保つ
 毎食後、寝る前に歯を磨きましょう。お口を清潔に保つことが感染予防に有効です。
 合わせてお口回りの筋肉を鍛えましょう。少々固いものをしっかり噛む。歌を歌ったり、早口言葉を繰り返したりするのも良いでしょう。
 お口や身体の清潔ばかりでなく、家の中の清潔もウイルス対策の一つですよ!!
●家族や友人との支えあいを
 外出しにくい今、家族との会話、親しい人との電話でのおしゃべりは、孤独感を防いだりコロナウイルスの正しい情報を得るために有効です。
 世界中、大変なことになっていますね。なんとかして、この災禍を切り抜けなければなりません。普段よりさらなる努力が必要です。乗り越えた後には、明るい未来が待っていることを期待しながら……。