すっかり日が長くなりました
——明るい光で室内を見渡しましょう—

●春はあけぼの
 清少納言は、『枕草子』の中で、四季を歌い上げています。
 春はあけぼの やうやう白くなりゆく山ぎは 少し明かりて 紫だちたる雲のほそくたなびきたる
 秋は夕暮れ 夕日のさして山の端いと近うなりたるに 鳥の寝どころへ行く
 冬はつとめて 雪の降りたるはいふべきにもあらず
 4月になると、5時ごろには山のきわが明るくなって、紫色の雲がたなびいているのが見えます。
 4月というのに、2月の気温だったり、いきなり夏日になったり……。温暖化のせいか紫式部の時代のように四季がはっきりしていませんが、太陽の運行は確実に巡っています。

●明るい光で家の中を見回すと
 春は、風が強く吹くことが多いですね。風向きによっては、中国から黄砂が飛んできて、快適な季節だからと窓を開けておくと室内に入り込みます。
 床掃除はもちろん大切。いつものお掃除シートでサッサとホコリを取った後、やっぱり雑巾がけをしましょう。足元がスッキリします。
 調度品のホコリ払いも大切。タンスの上、飾り棚の上はお掃除シートでホコリを払います。桟もお掃除シートでホコリを払いますが、隅のホコリはシートでは取れません。そんな時には、油絵の絵筆が便利。絵筆で隅のホコリを掻き出し、お掃除シートで受けます。
 
●ドアノブ、引き戸の取っ手磨き
 ドアノブや取っ手は、家族が頻繁に触り、知らず知らずに手垢が着いています。
 ドアノブは、週に1度くらいは金属磨きで磨き、その後、乾拭きをします。
 引き戸の取っ手は埋め込んであるタイプが多いでしょうが、これまた隅の汚れはなかなか取れません。絵筆に住居用洗剤溶液をつけて掻き出しましょう。その後、乾いた布で拭き取ります。

●やっかいなサッシのレール
 部屋にホコリをシャットアウトしてくれるサッシ。レールの溝は砂ボコりがいっぱいです。
 まずは濡れ雑巾でホコリを取り、隅のホコリはやっぱり絵筆で掻き出します。しつこい汚れは絵筆を濡らして掻き出し、濡れ雑巾で受け取ります。
 4月は室内のホコリ退治をして、5月の初夏を快適に迎えましょう!