海の日、山の日
——山が海をつくり、海が恵をつくる—

●2021年は休日が大移動
 1年延期されたオリンピックが開催された2021年。オリンピックの開会式・閉会式に合わせて休日が変わりました。
 オリンピックの開催日が7月23日になったので、その日をスポーツの日に。休日を増やす意味でも、19日だった海の日をその前日(7月22日)として4連休としました。
 おりしも東京は“緊急事態宣言”下なので、休日を多くして通勤しなくてもいいようにという配慮もあったのでしょう。
 でも、東京の人たちは休日となると行楽に出かけなければと思うのでしょうか。各高速道路は何十キロもの渋滞が発生しているようでした。

●東京の人たちには来てほしくない
 山梨県も、クラスターが発生したりした時には、人口10万人当たりのコロナ陽性者が全国2位、3位の時もありました。人口の少ない地域ですから、クラスターが発生するとすぐに全国上位になってしまう国柄。全寮制の学校や老人施設などでクラスターが発生するのは致し方ないとしても、宗教施設に全国からお参りに来てクラスターとなってしまった例もありました。
 県境をまたいで移動しないようにという東京都知事の意見も無視して、移動したいのが東京の人々なのでしょうか。だから毎日1000人以上の陽性者が出るのでしょうね。

●山の日は8月8日
 さて、海の日は東京オリンピックの開会式に合わせて移動しましたが、2021年は山の日も移動しました。
 ちなみに、海の日は明治天皇が東北巡幸の帰りに明治丸で横浜港に帰着された日にちなんでいます。
 海で生活する人々は、山の手入れを怠らないそうです。山からの豊かな滋養が海の生物を育てるからとか。
 先に海の日が出来て、海の日があるなら山の日も、と山の日が出来ました。
 島国日本! 四方を海に囲まれ、海の豊かさを享受している日本ですから、山の日に、海を育てる山の恵みに感謝しましょうね。
 と、休日が移動しても、次年も同様の休日になるのかどうかは分かりません。