食中毒の3原則
——「つけない」「ふやさない」「やっつける」—

●食中毒の原因は細菌
 そもそも食品にはたくさんの細菌がついていると思ってください。
 動物には体表面や消化管にしか微生物はついていませんが、加工される過程で食用部分にも細菌に侵されます。
 野菜にも、表面に汚れがついていることがあると思ってください。
 食中毒対策には、購入、保存、調理時にさまざまな注意が必要です。

●「つけない」
①まずは調理する手を清潔にすることが肝心。調理の前は石鹸で丁寧な手洗いをして手の細菌を食材につけないように②肉や野菜のドリップを拡散させないよう、個別に1回分ずつポリ袋に入れて保存③保存容器のパッキンは外し、溝も良く洗うこと④肉や野菜もしっかり洗う。肉や野菜を洗った後はシンクもしっかり洗う⑤手袋をして安全な調理を。

●「ふやさない」
細菌は時間とともに増殖します。例えば大腸菌の場合、20分で倍になることがあるそうです。生ものや調理したものを放置せず、作ったものは早く食べ、食べきれないものは冷蔵庫へ保存しましょう。
①繁殖時間を短くするために生ものは最後に購入②魚や肉は、すぐ食べないもの以外は小分けして冷凍保存③解凍は電子レンジや流水で短時間に④調理した料理を保存するには、小分けして冷蔵や冷凍で保存。食べる時には十分に加熱⑤弁当に詰めるのは冷めてから⑥テイクアウトやスーパーで買った常温食品は早めに食べる。

●「やっつける」
 細菌をやっつけるのは「加熱」①食材は中心まで加熱②料理器具は熱湯か塩素系漂白剤で消毒。包丁、まな板、スポンジやタワシ、そしてシンクも調理が終わったら熱湯か塩素系漂白剤で消毒。
 これらは農林水産省の情報を基にしています。より詳しく知りたい方は、農水省のホームページをご覧いただき、健康に夏を乗り切ってください。