冬でも水分補給を
——寒さ、乾燥はウイルスの天国——
●一年で一番寒い頃
1月20日は大寒。一年で一番、寒い時期とされています。あと10日余もすれば立春になり、日脚が伸び、梅の花が咲き始めます。春はもうすぐですね。
昨年はコロナ禍で日常生活がままなりませんでした。でも、マスクをする習慣、手洗い・うがいの習慣が定着し、インフルエンザはあまり流行しませんでしたね。コロナで定着したこの習慣(手洗い・うがい・マスク)は、今後も続けたいものです。
●もう一つ大切な“水分補給”
夏は、熱中症、熱中症とうるさく騒がれ、水分補給に心がけた人も多いことでしょう。
でも、冬でも水分補給が大切。空気が乾燥し、身体から水分が蒸発して(不感蒸泄)しまうからです。
また、マスクをしていると喉の渇きを感じにくくなるために、ますます水分補給に注意が回らなくなります。
当施設では、女性の高齢者には「水分をたくさんとってくださいね」「冬は乾燥しているからお肌から水分が蒸発して、シワシワになってしまいますよ」と申し上げると召し上がっていただけます。
●空気への水分補給
冬の平均湿度は30%前後と言われています。例えばインフルエンザは、温度22度、湿度20%では60%以上が生存しているそうです。湿度が60%前後では増殖できないそうです。
また、気管支や粘膜には絨毛があり、異物を体外に排出する絨毛運動をしています。湿度が低くなると粘液量が低下し、絨毛運動も低下し、粘膜が弱まることでウイルスに感染しやすくなります。
体にも、環境にも、水分が必要なのが冬ですよ!