お掃除を考えた部屋作り

——楽なお掃除で清潔な環境を——

●大掃除の季節です

 新しい年を迎えるために、大掃除をしなければならないのが12月の課題ですね。近年では大掃除の様子も変わりました。畳の部屋が少なくなり、多くの部屋がフローリング。フローリングなら、日頃はお掃除シートで埃を取り、時々水拭きをして頑固な汚れを取っておけば清潔が保てます。やっぱり水拭きが一番きれいになります。畳の部屋も掃除機でサッサとホコリを取れば簡単。襖を開け閉めしている時に敷居の埃を襖の下端に溜めていないか確認して、襖をちょっと上げて掃除機で埃を吸い取りましょう。飲食物をこぼしたりした時には、まずは乾いた雑巾で拭き取り、濡れた雑巾で畳の目に沿ってきれいにしましょう。ついでに、隠し雑巾(絞った雑巾を乾いた布で包む)で部屋中を拭いておくとサッパリします。

●お掃除しやすい部屋づくり

1.ゴミのたまる場所を少なくする
 食器棚や飾り棚、本箱などは床から天井までの作り付けにすると、裏や上に埃がたまりません。地震の時も倒れずに安心ですね。我が家は、食器棚などは最初から作り付けになっていましたが、本棚兼飾り棚も作り付けにしました。

2.家具はシンプルなデザインを
 デコレーションいっぱいの家具は豪華でお部屋を優雅にしてくれますが、お掃除は面倒。アインプルなデザインにしておけば、ハタキをサッサとかければ埃が取れます。照明も、天上じか付けにしてしまうと、笠の掃除も不要です。

3.テーブルや床にモノを置かない
 モノをどけなくてもサッとひと拭きで埃が取れるよう、掃除機がかけられるよう、モノは収納材の中にしまいましょう。しまえないモノは吊るす工夫をしてみたらいかがでしょうか。フットマッサージ器は袋に入れて吊るす。浴室スリッパも吊るす。卓上キーボードも、大正琴も、大きなボールも網の袋に入れて、みんな吊るしてあります。

4.床に密着している家具を
 ベッド、応接セット、サイドテーブルなどの家具類は足がついていると面倒。密着していればその部分はお掃除不要です。

5.お掃除しやすい素材
 壁面はツルツルで洗剤でサッと拭けるもの。天井まで同じ素材に。家具は表面が樹脂加工のものを。お風呂場、トイレ、洗面所、キッチンなどタイルを使用する場合には大きなタイルのほうが目地が少なくて楽。ソファーはカバーが取り外せて洗えるものなら清潔です。

 家を建て替えるわけにはいきませんが、改造の機会があったら、お掃除しやすい部屋づくりを考えてみましょう。日頃のお掃除コンセプトが大掃除を楽にしますよ!

家事“事”典