災害王国、日本!

——火山列島、地震列島に住んでいます——

●災害の起きる確率は?

 災害に“王国”と名付けるのもいかがなものかとは思いますが、世界と比べて日本はなんと災害が多い国でしょうか。面積は世界の0.28%しかないのですが、マグニチュード6以上の地震が、なんと25%も日本で起きています。また、火山は世界の7%も抱えています。

 加えて、豪雨、それに伴う山崩れ等々、近年の変動が大きい気候による災害も多数。

 それらの被害金額は、世界中の被害金額の11.9%にも上るというのですから、心して対策を考えなければなりません。

●災害が少ない山梨県

 まずは、海がないので津波はありません。そして、“山はあってもやまなしけん”と言われるごとく、富士山、南アルプスを始め、周囲を高い山に囲まれています。南の海上で発生した台風は、山梨県に来るもの希である上に、万一やってきても上陸することによって勢力はだいぶ衰え、しかも高い山にさえぎられて大きな被害にはなりません。

 さて、富士山の噴火はどうでしょうか。過去の噴火の例をみると、西からの偏西風に乗って、東京や神奈川に噴煙が流れ、山梨の被害は少ないようです。

 そんなわけで、県外の知人には“災害に遭ったらウチに避難してください”と誘っているのですが。

●防災の日に災害について考える

 9月1日は防災の日。大正12年に関東大震災が起こったため、被害の怖さを知り、日ごろから対策を立てるために設けられた日です。

 当施設では、もちろん災害時に必要な食物や備品を備蓄しています。9月1日には、午前中に施設から外へ避難する訓練をし、昼食には備蓄した食品を食べ、防災について語り合います。

 施設では介護人が利用者様を誘導できますが、これを機会に利用者様のご自宅でも避難について話し合っていただけるよう、おすすめしていますが。