二百十日、台風の当り日?
——災害シーズンです——

●立春から数えて210日目
 秋の実りに備えて、稲の花が時期ですが、このころは台風シーズン、農作物に大きな被害を与える季節として恐れられてきました。漁業も同様、船が出せるかどうか、出しても無事に漁が出来るかどうか、ドキドキの季節でした。

●農業どころか人命が危ない
 このところの水害や山崩れの被害はどうしたことでしょう。同じところに豪雨が降り続く線状降水帯が何日も大量の雨を降らせ、大洪水を引き起こしています。山はたっぷりの水を吸い込んで、土砂崩れを起こします。
 避難勧告が出ても、どうしましょう。新型コロナウイルスの蔓延で過密を避けるために避難所の収容人数を限定しているので、指定の避難所が利用できない人々も多数。早めに知人宅に避難するのは最善策として、車の中、2階、山側ではない部屋に避難するように言われても命が守られるとは限りません。
 “長年生きてきたが、こんな災害は初めて”という人々の発言を聞きますが、本当に、過去の経験は役立たない時代になりました。避難情報より先に、大事をとって、安全な地域に避難するしかなさそうですね。

●風を鎮める風祭り
 昔の人は災害を鎮めるために祭りを行いました。有名なのは越中八尾の「おわら風の盆」。風を鎮めて豊作を祈願する祈りと盆踊りが融合して親しまれてきました。約300年以上の歴史があるそうです。坂の町である八尾の古い町並みに哀愁を帯びた胡弓の音色が響き、編み笠をかぶった男女が踊り歩きます。
 3日間で多くの観光客を魅了したこのイベントも、今年はコロナの影響で中止になったそうです。残念ですね。