長引く梅雨、高湿度の家管理
——湿度60%では黴が大繁殖—

●換気扇を回す時は窓を閉めて
 キッチン、洗面所、浴室などの水回りは湿気がたまりやすく、黴の温床になります。中でも浴室は難所ですね。
 黴退治には、温度と湿度を下げること。入浴が終わった後は、冷水をシャワーして温度を下げましょう。その後、水分を乾いた布で拭き取っておきます。
 そして、湿度を下げるためには換気が大事。換気扇を回す時には窓は閉めておきます。窓を開けたままで換気扇を回すと、窓から入った空気がそのまま換気扇から出ていき、窓の近くの空気のみを排出していることになります。

●ドアを少し開けて換気扇を回す
 窓があれば、湿気を追い出すのに効果的ですね。両側を開けて、ドアも数センチ開けて風の通り道を作りましょう。ただし、梅雨時は戸外の湿度も高いので、却って湿気を呼び込むことになってしまうかも。その場合は、やっぱり換気扇の力を借りましょう。窓は閉め、ドアを数センチ開けておきます。
 マンションなどで浴室に窓がないこともあります。その時、ドアを開け放して換気扇を回すと、大量の浴室の湿気が出ていくと思いますか? そうではありません。ドアを開け放すと、脱衣所に湿気が流れ込んでしまいます。ドアは数センチ開けておくほうが風の流れが鋭くなり、湿気を追い出してくれます。

●換気扇は出来るだけ長時間回す
 ある説によると、換気扇は24時間回すのが良いとか。えーっ、それでは電気代がかかるのでは、と思いますが、普通は1か月200~300円だそうです。浴室の状況に合わせて取り組んでください。

●黴が生えてしまったら
 さて、黴が生えてしまったら。
 タイルや陶器のバスタブには、黴が根を生やす余地がないので安心。問題はタイルの目地やバスタブと壁面をつなぐコーキング材です。特にコーキング材はやわらかいので、黴が根を生やしやすい素材。頑固に生えてしまったら取り換えるしかなくなりますので、日頃の手入れが肝心です。
 入浴後は洗剤で擦り洗いを励行。浴室が乾いたら泡タイプのカビ取り剤を吹き付けます。1時間ほどしたらシャワーで洗い流します。
 コロナ禍で換気が大切と言われます。それには対角線側の窓かドアを開けること。窓を大きく開け放すのではなく、数センチ開けるのが風の流れを鋭くするので有効です。