10月は祝日がありません
——オリンピックで祝日が移動—

●10月11日のスポーツの日は7月23日に移動
 オリンピックの開会式のために、今年の祝日は大移動しています。通常、10月の第2月曜日だったスポーツの日ですが、オリンピックの開会式に合わせて7月23日に移動しました。海の日も7月19日から7月22日に。山の日も8月11日から8月8日に。
 改正五輪特別措置法は、昨年の11月に成立しました。2021年のカレンダーは、2020年の早い時期に印刷するので、多くのカレンダーはオリンピックのスケジュールが決まる前に印刷を完了していて、例年の祝日のまま。注意しましょう。今年の10月は、祝日はありません。
 来年は通常の祝日配置に戻るので、10月にも3連休が復活します。

●お休みが嬉しい祝日ですが
 緊急事態宣言が出ている都道府県が多いので、不要不急の外出は避けるように言われています。でも、連休ともなると、高速道路は渋滞。車の中は安全かもしれませんが、目的地に着けば飲食もするだろうし、買い物もするでしょう。そんな時に不特定多数の人と接触せざるを得ません。罹患の危険性は高まります。
 山梨県でも、道の駅などに買い物に行くと、東京ナンバーや関西ナンバーの車がたくさん止まっています。高速道路の出口で注意を喚起することはできないのでしょうか。緊急事態宣言が出ている地域の人々には来てほしくないのに。

●前回のオリンピックが起源
 1964年に東京オリンピックの開会式が行われた10月10日を体育の日とし、国民の祝日としたのは1966年。そして、2020年にスポーツの日と呼称が改まりました。
 体育の日は「スポーツに親しみ、健康な心身をつちかう」とされていましたが、スポーツの日は「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力のある社会の実現を願う」と改められました。“他者を尊重する精神”とは、単なる健康志向だけではなく、スポーツマンシップを重視しようということなのでしょう。
 過日のオリ・パラでも、勝ち負けにこだわらず互いに喜び、いたわり合うシーンが見られましたね。