美しく経済的な緑のカーテン
——暑い夏を快適に過ごしましょう—

●緑のカーテンに向いている植物
 緑のカーテンに向いている植物は、ゴーヤ、ひょうたん、ヘチマ、朝顔などの蔓性植物。中でもゴーヤがお勧めです。なんといっても、食べられるのですから。
 ゴーヤを食べるには、ゴーヤチャンプルーがお勧め。フライパン1つで調理も簡単で後片付けも簡単。チャンプルーとは、沖縄で“ごちゃまぜ”という意味だそうですが、肉も野菜もなんでも使えるのも魅力です。
 ゴーヤには、モモルデシンという栄養素が含まれています。これは胃を刺激して消化液の分泌を促し、食欲が進むことから夏バテに効くとも言われます。その他、アンチエイジング効果のビタミンC、便秘や肥満予防に効果的な食物繊維、高血圧予防に役立つカリウムもたっぷりです。

●ごちゃまぜ、簡単料理
 かつて母が寝室に使っていた南向きの部屋にゴーヤの緑のカーテンを作りました。たくさんのゴーヤが実って、ご近所に差し上げて喜ばれました。
 今では畑の胡瓜の棚に、2本くらいのゴーヤを這わせています。
 “ゴーヤは苦いから苦手”という人も多いようです。苦味を取るには、まずは白い綿をきれいに取り除くこと。スライスしたら塩もみをして数分置いてから茹でます。
 ゴーヤチャンプルーは、ゴーヤを炒め、水切した豆腐を加え、溶き卵を加えて出来上がり。味付けは塩胡椒で加減してください。

●緑のカーテンの効果
 ある実験では、緑のカーテンがあると、窓の温度は10度近く下がったという結果もあります。屋根まで、幅2メートルの緑のカーテンを2面作ったとすると、8畳用のエアコンを1台止められるという試算もあります。
 エアコンの使用が少なくなれば、経済的にも助かるし、CO2の排出も抑えられるので、地球温暖化抑制にもなります。
 見た目に涼やか、食べて健康、そしてエコロジーに貢献するという緑のカーテンで夏を快適に過ごしましょう!