1年のうち、一番寒い季節
——1月20日は大寒—

●中国で作られた二十四節気
 冬至を基点にして、太陽の運行をもとに古代中国で作られた二十四節気。1年を24に分けた季節の節目です。現代の日本の季節感とは多少のずれがありますが、1年で一番寒い大寒を迎えます。でも、「三寒四温」という言葉にある通り、寒い日が3日続くと、その痕の日は暖かくなり、春の気配が感じられる季節でもあります。

●さらに細分化した七十二候
これも中国で考案された季節を表す方法。二十四節気をさらに3つに分けた期間のこと。二十四節気が中国のものがそのまま使われているのに対し、七十二候は何度か改定され、現在では明治の「略本暦」が使われています。

●ふきのはなさく
中国から伝わった季節感ですから、パソコンにはない字がつかわれています。
例えば、1月20日~1月24日頃は「■(疑問の辺に欠と書いた字)冬華」と書いて「ふきのはなさく」と読みます。凍てついた地面に蕗の花が咲く時期で、草花は春に向けて着実に生命力を躍動しています。

●みずさわこおりつめる
1月25日~1月29日頃は「水沢腹堅」と書いて「みずさわこおりつめる」と読みます。沢の水が氷となって厚く張り詰める時期。1年の最低気温の記録が出る頃でもあります。

●にわとりはじめてとやにつく
1月30~2月3日頃は「鶏始乳」と書いて「にわとりはじめてとやにつく」と読みます。鶏が春の気配を感じ、卵を産むために小屋に入ること。
 いずれにしても、寒さの次には暖かい季節がやってきます。「明けない夜はない」「春のこない冬はない」のですから、もう少し頑張りましょう!